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誘引ラン:キンリョウヘン


ミツバチ誘引ラン
キンリョウヘンお問合せ

 ラン科植物は、単子葉植物のなかで最も進化した植物といわれ、シンビジュウム属の故郷、自生地は高温多湿な熱帯アジアが多い。この現地称「蜜蜂蘭」の多くは、標高600~6000mの熱帯・亜熱帯アジアの標高差の大きい高原地帯に分布する。樹着生や半着生木で、強い雨季と乾季が交互に訪れる過酷な気候に適応して、根菌(通称;ラン菌)の働きでバルブや厚葉に水分や養分を蓄える。東洋蘭は、広い意味で樹木着生や半着生、地性、腐植性などに分類される。東南アジア、中国東南の雲南から、台湾、日本、朝鮮半島に分布する。とりわけ、トウヨウミツバチを誘引することで知られるキンリョウヘンの原種は、雲南省あたりから台湾にかけて自生している。
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シンビジュウム属キンリョウヘン

シンビジュウム属キンリョウヘン (Cym.floribundum/pumilum)
花芯にミツバチの好む蜜腺はない。花から拡散するニホンミツバチ集合フェロモン、正確にはトウヨウミツバチ集合フェロモン、あるいは女王蜂の発散する特別なミツバチ誘引フェロモンが、ニホンミツバチの分蜂群を誘惑するとみられる。アジア圏に広く分布する、トウヨウミツバチの亜種としてニホンミツバチとキンリョウヘンの特殊な関係は、ニホンミツバチがトウヨウミツバチ原亜種から分離する、すなわち、日本列島がアジア大陸から分離する有史以前からのことだとされている。北インドから中国南部、東南アジア各地にかけて、ヒマラヤ地殻変動による造山活動によって、棲息域の標高が高度冷涼化したことが、この誘引ランとミツバチの神秘的な関係を結び、複雑に変化する生育条件に順応する方法を身につけたとみられる。一般裸子植物の受粉とは異なる、ミツバチ群の集団誘引による「蜂熱」で受精繁殖を可能にするという、神秘的で不思議な、特殊で高度に進化した植物へと変化したと考えられる。 悠久の時を刻んで、気候温暖と寒冷を繰返す地球規模の変動に、もともと熱帯雨林に繁殖生息した頃に培われたDNAが、そのまま遺伝継承したものとも考えられる。また、キンリョウヘン花はセイヨウミツバチには誘引効果を示さないない。キンリョウヘンは花弁とガクからニホンミツバチ誘引フェロモンを発散し、近づいた蜂に唇弁の色変化で、受粉前の花に誘導する。これは、数万年の進化過程をへてキンリョウヘン他の「蜜蜂誘引ラン」が身につけてきた、生存と種の繁栄のための知恵とシステムである。蜜蜂誘引ランの種類には、キンリョウヘンの外にデヴォニアヌム(Cym.devonianum)などの原種系シンビジュウムと、そのハイブリッド(F1)としてミス ムフェット(Cym.Miss Muffet)がニホンミツバチ愛好家や関係者・研究者のあいだで良く知られている。


ミツバチ誘引ランの種類

キンリョウヘン

キンリョウヘン/金稜辺 (Cym.floribundum/Cym.pumilum)
原種を除く銘柄品種と呼ぶものは、本来葉姿の葉芸の変化を観賞することで、古くから興味深く魅力的だといわれている。中国蘭として日本に伝来したのは、1600年代のことといわれている。やがて明治維新の「文明開化期」に、投機的で熱狂的な一大東洋蘭ブームが起こり、その中心に「金陵辺」があり、葉芸の珍品や希少品種は、想像を絶する高価格で取引されたという歴史がある。

 中国原産地や台湾では「蜜蜂蘭」の異名で知られる。日本国内でも1950年頃より、キンリョウヘン栽培・生産地付近の極く限られた副業的ニホンミツバチ養蜂家のあいだで、ニホンミツバチ分蜂群を強く誘引することが知られ、1980年代になってから、関係者・研究者によって広く認知され、ミツバチ愛好家や関係者・研究者から一躍脚光を浴びている。

特徴:
寒さに強く、根を凍らせなければ丈夫で育てやすい。乾燥に強く根が乾きを好むことから、水やりの回数も少なくてよく育つ。花柄は花芽のシース(鞘・花茎)が赤は赤花で、緑芽のシースは白花種で「白花金稜辺」といわれ、薄緑や白花(Cym.floribundam Album)が咲く。ニホンミツバチ分蜂群の誘引には、品種による際立った差異はないが、強健、耐寒性、栽培容易、花付が良い、良く殖えることを考慮すると、青葉の原種系が有利だといえる。


デヴォニアヌム

デヴォニアヌム (Cym.devonianum)
草丈20cmほどになる、花茎下垂性の原種着生ラン。春から初夏にかけて、10~20輪の緑褐色花を着ける。厚葉で50,0mmくらいの幅広な葉姿で、キンリョウヘンと比較して寒さに弱い。ミス ムフェットの母種として、また、さまざまな花茎下垂性のシンビジュウム園芸品種の固有母種としても知られる。

特徴:
熱帯性のシンビジュウム属で、樹木着生ランであることから、樹冠に直射光を遮られた散光のなかに生育することを好み、直射光にさらされると葉焼けや葉枯れをおこすことがある。北インドからタイ北部までの涼しい高原地帯に自生分布する。キンリョウヘンと同じく、ニホンミツバチの分蜂群が強く誘引されることがある。


ミス ムフェット

ミス ムフェット (Cym.Miss Muffet/ Cym.devonianum x Cym. floribundum)
原種系着生ランのデヴォニアヌムを母種として、キンリョウヘン原種を交配親の園芸品種F1として作出された。開花した姿はデヴォニアヌムの樹木着生ランの性質を強く受継ぎ、花茎下垂性で白花種(Album)の存在もいわれている。すでに、ミス ムフェットがキンリョウヘンと同じニホンミツバチを強く誘引することが確認されている。巣箱とセットでミス ムフェットをおくと、キンリョウヘンと同じく、ニホンミツバチの分蜂群が強く誘引されることがある。


スアヴィシムム

スアヴィシムム  (Cym. suavissimum)
海外資料によると、トレーシアヌムの交配種になっていることもあるが、芳香のあるトレーシアヌム(Cym.tracyanum)と間違えて輸出されたことで、このランの存在が知られることになったようである。北ミャンマー原産の固有種であるとするのが、おそらく妥当な解釈であろう。


その他
花茎下垂性(cascading)の洋ランカテゴリーに属するシンビジュウム園芸品種のなかにも、原種着生ランのデヴォニアヌムを交配親とするものに、その誘引力はミス ムフェットとデヴォニアヌムやキンリョウヘンに及ばないものの、ミツバチ誘引ランの性質を受継いで、ニホンミツバチの分蜂群が誘引されるものがある。


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原種系白花キンリョウヘン   回復基調にある葉姿   キンリョウヘン「池田錦」
原種系白花キンリョウヘン
Cym.floribundum album
  回復基調にある葉姿
Cym.floribundum album
  キンリョウヘン「池田錦」
Cym.floribundum
キンリョウヘン「池田錦」   キンリョウヘン「若松」   デボニアヌム
キンリョウヘン「池田錦」
Cym.floribundum
  キンリョウヘン「若松」
Cym.floribundum
  デボニアヌム
Cym.devonianum
ミスムフェット   ミスムフェット-Ⅱ   キンリョウヘン「バック・バルブ吹かし」
ミスムフェット
Cym.Miss Muffet
ミスムフェット-Ⅱ
Cym.Miss Muffetm
キンリョウヘン「バック・バルブ吹かし」Cym.floribundum
ミツバチ誘引ランの肥培管理

○ 根菌(ラン菌):
タネの発芽や根の成長に必要不可欠といわれる。原始的根菌でランに炭水化物などの養分を供給する。松やツツジのような根菌と共棲する他の植物と同じく、ランの根に共生してランが必要とする養分をラン根に供給する関係で生活している。そのため、過湿や蒸れにならない、ラン菌が繁殖しやすい理想のコンポストを選ぶことが重要である。また、灌水の水質もラン菌の殺傷なのか、ラン菌にとって好ましい湿潤を与えるかの違いである。

○ 水遣り:
基本は「水遣り10日」といわれ、春の新芽と新根が伸びる成長期は表土が乾いてから与え、週に1~2回を目安に根の乾燥を避ける。盛夏の頃は涼しくなる夕方から夜間の灌水にとどめ、日中は根茎の過湿状態を避ける。晩秋から冬の休眠期は、控えめに10日に1回くらいで、過湿による根の痛みと凍結を防ぐ。晩秋~冬は間隔をあけ、鉢の中が良く乾いたら充分に水をやる。乾かないうちに水をやると根腐れを起こし、その後の著しい生育不良の原因になる。また、寒冷地では表土のスプレーにとどめ根の凍結を防止する。雨や雪で乾かなければ、さらに間隔をあける。

○ 花芽の伸長:
春咲き品種の花芽伸長には、気温上昇と日照時間が長くなることが重要な条件である。冬から春に向かう分岐点「春分の日」頃の平均最低温度が5℃くらい、平均最高温度が18,0℃くらいに達した頃に屋外管理に切り替える。つまり、瞬間最低温度が5℃を下回って、0℃~2,0℃程度になっても良いということである。この平均低温5℃高温18,0℃くらいと、日照時間12H超が冬から夏に向かって長くなることが必須条件になる。また、一般植物では気温の上昇にともなって、根茎の土中温度と外気温の逆転時期(約10,0℃前後)も休眠を覚醒する要素と考えられる。

○ ランの開花:
開花を早めるために日当たりの良い屋内に移動した場合は、花芽が動き出すまで10日くらい、開花まで30~40日程度で開花する。このときの過乾燥には充分な注意が必要で、適度な水遣りとともに表土と葉に水スプレーを与えシースの成長を促す。一般に、花芽伸長生育の最低気温が14,0℃を上回ると蕾落ちが発生する。また、最高気温が25℃を越えて高くなることも好ましくない。花芽生育に適した適温帯は、低温帯:5,0~8,0℃、高温帯:18,0~20,0℃の範囲で、ゆっくりと時間を掛けて低温から高温へ温度変化してゆくことが大切である。

○ ランの肥培:
開花後に出る新芽を育てるにあたって、新芽が充分に育つように適度な施肥をおこない、盛夏期までに止葉が出て、新葉の展開を完成させる。その後、秋の充実期に50%ていどの追肥をおこない、直射光に当てて新バルブの充実と花芽生育を促す。10月下旬から12月頃にかけて、花芽が出て冬の休眠に入る。この休眠期に無闇な灌水をすると、ラン根と花芽を凍結させてしまう恐れがあるので、表土スプレーなどに留め、低気圧の接近など気温上昇した際にのみ充分な灌水を施す。

註)ミツバチ誘引を目的としたラン栽培になるので、開花を観ることのない株は何の役にも立たない。株分けを控えて、バルブ数の多い大株に育てたほうが、花芽付きの良い生育旺盛な株になる。


植物の環境ストレス

○ 熱帯・亜熱帯性植物の温度ストレス:
どの植物も、最低温度から最適温度に向かって生育が良くなる。一般的に、零度以下に曝されると凍結障害が出る。熱帯・亜熱帯性植物は、0℃~10,0℃の最低温度付近で低温障害が出る。低温下でも極度の低温による細胞の壊死を除いて、萎凋や白化現象などの低温障害は現れず、常温に戻ってから現れる。最低温度と最適温度のあいだでも、低い温度の時期が長く続くと、酵素反応の低下によって光合成が阻害されて冷温障害が起きることもある。高温障害は最適温度から、やや高温の期間が長く続いて代謝が不調和になる障害と、最適温度を越えて、かなり高い温度に短時間でも曝されると細胞膜に障害が出る。

○ 植物の水ストレス:
土壌への水分補給がなく土壌が乾燥してくる。あるいは地温低下で根が冷え吸水能力が低下する。または高温乾燥状態や強風下で蒸散速度が早い場合は、蒸散速度が根の吸水速度を上回るときに水ストレスが発生する。この状態になると植物は気孔を閉じ、光合成速度や葉の面積を縮小して蒸散速度も低下する。水ストレスが激しい場合には葉が巻き上がり枯死する。

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